にしのみや
市民の声の公開
待機児童問題について
管理番号:00320510 公開:2022年06月02日
市民の声
書面で私どもの子どもは保育園の入所を保留とする旨の通知を受領しました。
西宮市は待機児童全国ワースト1位(令和3年4月1日時点)ということですが、市長はこの問題についてどのようにお考えでしょうか。西宮市の長として、西宮市の保育行政を担う者として恥ずかしくないのでしょうか。プライドはないのでしょうか。やる気はあるのですか。我々、市民には保育を受けられないという事実以外、西宮市の保育行政に対する姿勢や行動は何も届いていませんし、見えません。むしろ、このような西宮市から離れることができるなら、すぐにでも出ていきたいとすら思うほどです。今まで納めた税金も返していただきたい気持ちです。
 
住みたい街ランキング上位などと言われていますが、子育て世帯にとっては、住みにくい街でしかありません。慢心による怠慢としか思えません。待機児童問題は、かなり以前から日本政府・地方自治体で問題視されていますが、そのピンチをチャンスに変え、取り組みを強化している地方自治体もあるようです。最近、報道などでよく取り上げられている千葉県流山市などが良い例かと思います。各自治体の状況は異なるとはいえ、「待機児童ゼロ」を目標に掲げ、それを実現し、維持し続けている自治体は実際にあるのです。何故、西宮市はこのような事態に至ったのか。ただ、手をこまねいてこの事態を傍観し、甘受してきたとすれば行政の怠慢です。ワースト1位のランキングがそれを証明してくれていると思います。

労働力人口確保のため、女性の社会進出を後押しするなどと政府を始めとして叫ばれていますが、保育所に子どもを預けられないとすれば、女性は職場復帰もままなりません。保育所に入所させられず、子どもを安心して産めないとすれば、結婚して子を産み育てることは働く親にとって人生における大きな試練となって立ちはだかります。また、第二子第三子となるにつれてさらにハードルが高くなることが容易に想像できるため、家族における将来ビジョンを描くのはさらに困難を極めます。子育てとは本来そのようなものであるべきではないと考えます。近年、共働き世帯は増加していますが、西宮市はその時代の流れを正しく捉えることが出来ていると言えるのでしょうか。待機児童数ワースト1位の西宮市で暮らす若者は、健全な将来を描くことができないのではないかと思います。

現在、意見公募されている「西宮市幼児教育・保育ビジョン」も拝見しましたが、全く待機児童問題に関する記載がなく、何が保育ビジョンなのか、待機児童が多く、保育環境が十分整っていないにも関わらず、保育ビジョンを語られても憤りを覚えるばかりです。

今回保留とされたことで、私の妻は4月からの職場復帰が叶わず、コロナ禍で人との交流が減少している状況の中、子の社会性を育む機会を奪われ、将来を十分見通すことができておりません。妻は、ストレスを抱えて途方に暮れ、コロナ禍ということもありますが、保育所に入れないことが社会からの分断・孤立という感覚を想起させ、精神的に参ってしまっています。このことについて市はどのようにお考えでしょうか。精神的苦痛を市民に与えているという自覚はありますか。

市に保育所入所保留に関する相談問合せ・電話をしても繋がりにくく、繋がっても現在の選考制度には疑問を感じるところがあると聞いています。例えば、「認可保育園を卒園(閉園)に伴い退所した場合は加点があるが、認可外保育園を卒園(閉園)した場合は加点がない」と聞きました。他の自治体であれば、認可外保育園に入所した場合は加点されるのが通例かと思いますが、上述のような調整をされる合理的な理由があるのでしょうか。保育所の認可は何のためにあるのですか。
このポイント制度の公平性・合理性、説明不足、理解不能な点もどうにかしていただきたいところです。

そして、電話では埒があかないので保育に関して直接相談をしたくても近隣の支所だとそれが叶わないと言われました。妻は0歳児の子を抱えて本庁まで行くことは難しいです。支所は何のために存在しているのでしょうか。私自身も平日は仕事があるため到底本庁へは行けません。時節柄コロナ禍でもあります。妻は車を運転できませんので、公共交通機関を使うとなると、当然、妻や子どもへの感染リスクがあります。
そのリスクを負ってまで本庁に行くことは難しく、電話をかけても繋がりにくく、繋がっても理解できない回答があり、八方塞がりです。一方で、2次締切は1/31という異常な期間の短さで、西宮市の一方的な都合、権限及び優越的地位の濫用としか思えません。厚生労働省が公開している「よい保育施設の選び方十か条」には「二 事前に見学を」とあり、事前の見学が推奨されているため私どもも出来るだけ希望する園には事前に見学に行っていますが、短期間では大変な負担です。
存在意義の分からない支所に人員を配置し、市民が必要としている時に機能しないのであれば、市民の税金の無駄ですから、廃止してそこに保育所を作っていただきたいです。

一方で、第1次利用調整結果の通知日以降、電話が繋がりにくい状況を鑑みるに、職員の方々は特にこの時期に事務に追われているのではないかと推察します。これは、待機児童問題について場当たり的な政策を続けてきたために、現場の事務が煩雑になるという悪循環になっているのではないでしょうか。またそのような状況が常態化し、抜本的な改革に踏み切るマンパワーを欠いているのではないですか。感覚が鈍ってはいませんか。市民の声に耳を傾ける行政であってほしいと切に願います。住民はただ保育園の数を増やしてほしいのではありません。まだ自分の言葉で不満を言うことの出来ない大切な我が子を、初めて他人に預ける所、また、子どもが初めて社会に出るための第一歩となる場として、親も子どもも安心して預け通うことのできる、(言い方は悪いかもしれませんが)質の良い保育の場を求めています。そういった親の思いを十分に理解していただいた上で政策を立案していただきたいです。

さらに、西宮市のHPは大変見にくいです。
他の自治体は保育所のページを外部リンクにせず、自前で編集され、市民が見たい情報を統一的に表示されています。そのため、比較したいポイントが閲覧しやすくなっています。そういった他の自治体の良い例などを比較・検証された上で公開されているのでしょうか。西宮市のページはhtmlで統一されておらず、PDFであったりむやみにスマホ版に飛ばそうとします。「戻る」ボタンを押しても、さっきまで閲覧していた箇所ではなく、ページのトップ(上部)に戻されてどこの記載を参照してリンクでジャンプしたのか閲覧者が探さないといけない仕様です。保育所を探している親からすれば、せめて保育所の一覧は見やすいものであってほしいのですが、そういった市民のユーザビリティを考えたものになってはいません。

働く親世帯の現状に十分配慮いただきたいと思います。努力しますだのといった、お茶を濁した回答が欲しいのではありません。私どもだけでなく、西宮市に住む子育て世帯の数多くの方が困っている状況に思いを馳せてください。現状の西宮市は、市民の需要を把握出来ていない行政の場当たり的な政策から生まれる、受けて当然の行政サービスの享受が叶わないという由々しき事態に陥っています。

抜本的な、市民の需要を正しく理解した改革が必要ではないでしょうか。この事態を打開する施策の立案・実施・実現について、いつまでに、どこに、何を、など具体的な回答をお願いします。繰り返しになりますが、市民の声に耳を傾ける行政であってほしいと切に願っております。

どうぞよろしくお願い致します。
市の考え方
この度の保育所へのお申込みに際しまして、ご希望に沿えない結果となりまして、誠に申し訳ございません。
また、本市の待機児童対策をはじめ、市政に対するご意見・ご要望をいただき、ありがとうございます。

本市の待機児童対策としましては、市所有の土地や公共施設、民有地の活用に加え、他市の先進事例を積極的に取り入れるなど様々な取組により、直近3か年で16施設、約1100人の受入枠拡大を図ってまいりました。また、夙川・瓦木地域で新たな保育所の開設に向けて準備を進めているところです。
しかしながら、保育ニーズは増加し続けており、多くの方にお待ちいただいている状況を重く受け止めております。

今後も待機児童の解消を目指して、保育所を希望される方が多い地域を中心に保育所等の整備に取り組んでまいりますので、ご理解の程よろしくお願い申し上げます。

ご意見のうち、2歳児で卒園となる地域型保育事業の卒園児については、卒園後も引き続き連携する保育施設において保育を提供することとされていますが、卒園後に連携する保育施設を確保しない場合には、卒園に伴う保育所等利用申込に際して、利用調整の優先度を高めることを国は示しています。このことをふまえ、本市では、地域型保育事業等の市内認可保育施設からの卒園に伴う保育所等利用申込の場合は、利用調整において加点の対象としております。

また、保育所等のご利用にあたってのご相談につきましては、本庁でのみ承っておりますが、市ホームページ内の「お問合せメールフォーム」よりご相談の内容をお送りいただけましたら、可能な限り速やかに回答いたします。市ホームページに掲載している認可保育施設の一覧については、各施設の最新の情報をご確認いただきたいことから、各施設が作成しているページへの外部リンクを掲載しておりますが、その他のページも含め市ホームページが見にくく保護者様が必要とされている情報を見つけにくいという点につきましては、検討すべき課題として改善に努めてまいります。
ご理解賜りますよう、お願い申し上げます。
担当部署
子供支援総務課
記事カテゴリ
子育て
受付日
2022年01月31日
公開日
2022年06月2日
注意事項
本ページの内容は受付日時点のものであり、現在の内容と異なる場合があります。
また、掲載にあたっては内容を要約しています。